愛というもの~哀しみの中で~
「だって昌くんのことひとめぼれだったんだもん。かっこいいし、優しいし…」

「そんなっ、私由実ちゃんと昌くんは喧嘩ばっかりしてて仲が悪いんだと思ってた。」

「あんなんだけど、ちゃんと家まで送ってくれるし…大吾くんに対してもすごい誠実だし…いい所も沢山あるなって思ったら好きになってたんだもん。普段は喧嘩ばっかりだけど、その、セックスのときは優しいっていうか…」

そんな、チャラい人ってみんなそれなりに女の子に優しい気がする。

「由実ちゃんの気持ちは伝えてるの?」

由実ちゃんはついに目から涙を流して首を横に振った。
思わず私は由実ちゃんを抱きしめる。でもなんて声をかけていいのかわからなかった。
そもそも友達が初めてで、恋愛だって大吾しかしらないし、相談されたこともない…
そうだ!大吾は知っているんだろうか?

「たぶん言っちゃうともううちには来てくれない気がする。着信も拒否されそうだし。」

「そんな不誠実な!由実ちゃんはそんな男で…」

そんな男でいいの?って言おうとして言うのをやめた。
だって大吾だって前は昌くんみたいにチャラチャラしてたっていうし、でも私は大吾がいいから。きっと由実ちゃんもそうなんだろう。

「ごめん、昌くんのこと悪く言うつもりはなかったんだけど…でもそんなのっておかしいよ…」
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