愛というもの~哀しみの中で~
真さんは電話に出ない私を心配したのか昌くんに連絡をしていたみたいだった。
その週末は由実ちゃんたち親子が泊まりに来た。

「茉莉ちゃん、久しぶりね。もうっ、私を忘れてたんじゃない?」

「ハハッ、そんなことないよ。ごめんね。いつも甘えてごめんね。私って嫌な人間になってるの。イライラしてばっかりで…」

私が正直に言うと由実ちゃんは私の横に座り、肩を抱いて肩をトントンとしてくれた。

「真さんの彼女が来たって聞いた。怖かったでしょう?」

「うん…でも私が彼女の存在を知ってたのに真さんに甘えてたから…子供が出来ないって…恭吾を引き取ってもいいって言われたの。私の子なのに…」

目の前で遊んでいる恭吾と由彰くんをみつめ、また目に涙が込み上げてきた。

「大丈夫、私たちが茉莉ちゃんから恭吾を離れさせないから。そもそも経済的には問題ないわけだし。」

「うん、ありがとう。私もっとしっかりするから。ちゃんと恭吾の母親がんばるから…。誰にも渡さない。」

「うん、うん、私も一緒にがんばる。だから私と一緒に悩もう。」

どうしてこんなことになってしまったんだろう。
最近はそういつも考えていた。なんでみんないるのに、大吾だけいなくて、こんなに苦しくて…。

その日は由実ちゃんはうちに泊まった。
夜には昌くんも来てくれて、久々に賑やかな夜だった。前は必ずこの中に大吾がいたのに…。
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