愛というもの~哀しみの中で~
25
その日から真さんは強引で私が嫌がってもうちに居座って恭吾の面倒をみてくれた。
仕事に行くときは由実ちゃんが来てくれてて、私のお世話をしてくれて、恭吾のお迎えをして真さんが帰ってくると由実ちゃんは家に帰って行った。
なんで私はこんなに人に迷惑かけてまで生きているんだろうとぼんやり思うけど今は何か行動に移す気力さえなかった。

そして、結局一旦正式に仕事を退職することになった。
真さんが私の仕事場の施設長と話し合った結果だと教えてくれた。
施設長は『働きたくなったらいつでも人手不足だから復帰してくれたら助かる』って言ってくれているみたいだった。

そして、土曜日に真さんは私の住んでいるマンションに引っ越してきた。
その日は朝から昌くんたちが手伝いに来ていて、由実ちゃんは私とうちにいて、子供たちをあそばせていた。
大吾と仲の良かった先輩も来てくれていて、うちに上がって大吾の写真に手を合わせて行ってくれた。
その日の午後には義両親も訪ねてきた。

「茉莉さん、久しぶりね。また痩せちゃったように見えるけど大丈夫?」

お義母さんは心配そうに私の顔を見る。
私は愛想笑いもできる状態ではなくて、「はい。」とだけ答えた。

「やっぱりうちに来た方が良かったんじゃない?真だけで大丈夫かしら?」
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