私と月。
『月って綺麗だなぁ〜…』

ある日綺麗な夜空を眺めてボーっとしていた。

何か嫌な事があった訳ではない。
嬉しい事があった訳でも
悲しい事があった訳でも…

ただ無数に散らばったキラキラ輝いてる星と
その中でも一段と輝いている月を眺める。


「綺麗だな…」


普段空なんて眺めない私が
星座や宇宙や化学なんて特に興味もない

ただ、ただただ綺麗な空を眺める。


「…吸い込まれていきそう…」

月を眺めてボソッと呟いた。
昔テレビで見たのか、授業で習ったのか覚えてないけど
うる覚えで覚えていることをふと思い出した



……どうして海の水は少なくなったり多くなったりするの?……

…海の水はどこにいってるの?…


私はろくに真面目に授業も受けてない。
小さな疑問をもったにしても興味がわかないので自力で調べようともしない。
なにより究極の面倒くさがりだ。

そんな私だけど、ただ印象に残っていた



…海の水はね月の引力で引いたり満ちたりしてるんだよ…



「…月の引力ね…」

本当に吸い込まれてしまいそうなほど
綺麗な月と無数の星たちを眺める


「…月ってすごいんだなぁ…」


ボソッと呟いた。
内容は理解してない
どういう仕組みかもわからない


まさかそんな事ある訳ないじゃん


そう心の中では思っていた。
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