幼なじみの不器用な愛情
華は幸せな気持ちのまま瞳を閉じる。

昨日の結婚式のことが浮かぶ。

バージンロード。

ふと横を見ると隆弘が穏やかな優しい瞳で華に微笑みかけている。


すべてを包み込むような温かさを感じながら華はこの人と出会えたことに感謝した。

そして、自分が自分に生まれたことを両親に感謝した。


この手をはなさない。絶対に。

そう誓いながら華が隆弘に微笑みかけると隆弘も満面の笑みを華に向ける。
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