幼なじみの不器用な愛情

次の日から華のバイトが終わる時間になると高橋が華を待っていた。
隆弘が片づけを終えてスタッフルームに入るとそこには華と高橋がいた。
なにやら楽しそうに話をしている。
「よっ」
高橋が隆弘に手をあげる。
「よっ」隆弘もこたえる。
「お疲れ」
華も隆弘に声をかける。
「おう。」
「じゃあ、お疲れさまでした。私帰るね。」
「お疲れ」
「高橋君、帰ろう？」
「あぁ。」
華が高橋に声をかけると高橋が立ち上がり華の着替えの入った大きなバックをもった。
「ありがとう」
「おう。」
なんだか気まずい空気が3人の中に流れる。
隆弘の前を高橋と華が通り過ぎて行った。