目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
「う、ちょっと間違えただけよ。あ、もう、日本に着いたの?」

「うん。一度そっちに帰ってから、また会社に戻る。ちょっと……大変でね」

「三国さんが言ってた……大丈夫そう?」

「ああ、大丈夫だよ。百合は何も心配することないからね?」

本当にそうなら良かったけど……。
蓮司さんは、心配させない為に私を蚊帳の外に置こうとしてるんだろうけど、残念ながら、もう片足を突っ込んでしまっている。
片足どころか、爆心地の中心にいるんですよね……。

「う、うん。早く解決するといいけど……」

「そうだね。あ……じゃあもうすぐ帰るから。待ってて?」

迎えの車が来たのか、蓮司さんはそういいながら、電話の向こうで誰かと話している。

「はーい。気を付けてね」

「ああ」
< 259 / 285 >

この作品をシェア

pagetop