絶対的Beast
その顧問の先生は異動してもういないみたいだけど、柳川先輩の屈辱は消えず、怒りの矛先は大和先輩に向いた……ということらしい。

「はぁ……」

私に関係ないことだと分かっていても、なんだか気分が重い……。

話を聞く限りだと、柳川先輩が大和先輩に当たるのってお門違いな気がする……。

だけど、後輩がキャプテンに選ばれるのが辛い気持ちも分からなくもない……。

どうしてこんなに私がブルーな気持ちになってるんだろう……?

「はぁ……」

何度目かのため息をつきながら気づけばもうクラブハウスに着いていた。

だめだ、こんな気持ちのまま部活に行ったらみんなに迷惑かけちゃう。

気持ち切り替えないと……。

「よし……っ」
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