絶対的Beast
私は小声で気合いを入れ直して、モヤモヤする気持ちを払拭した。

だけど……──────────

ーガサゴソ……。



部室に入ろうと、少し開いている部室のドアに手をかけた時……。

少しドアが開いたままの部室の中から聞こえてきたのは不振な物音とコソコソ話す人の声。

誰か、いる……?

なんだか妙な違和感を覚えた私は、そっと隙間から中の様子を伺ってみた。

暗くてよく見えない……。

でも……何人かが棚の方にいるのはわかる。

誰だろう?

シルエット的に全員制服を着ていて、 部員ではないことは確か。
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