絶対的Beast
依織先輩にビックリした時にノズル落としちゃったんだ。

はぁ……。

私ってば、話しかけられただけで動揺して、色々やらかして……ほんと恥ずかしい。

「葵唯、大丈夫か?」

「はい! ……大、丈夫、です」

散々やらかした後にこんな言葉、説得力も何も無いけど……。

必死に依織先輩に向けて微笑んではいるものの、先輩は心配そうに私を見つめた。

「実行委員の手伝い、大変そうだもんな。ちゃんと休憩してるか?」

「そんなことないですよ……! ちゃんと水分補給とかもバッチリですし!」

あぁ……依織先輩に嘘をつくのなんてホントに嫌だ。

でも、素直に大変ですなんて言ったら、余計に心配させるだけだし……。
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