絶対的Beast
全て大和先輩のペースで思い通りになんて、悔しすぎるもん……。

……しかも、これはほんとの事だし。

バカバカバカバカって……何度言われたことか。

最近の大和先輩の私に対する口癖だ。

……いや、怒った時の口癖?

「別に間違ってないし」

ースルッ。

え?

大和先輩は首にかけていたタオルをカゴの中に入れ、テキトーに手で髪型を整えだした。

え?

大和先輩、もう行くつもり??

「あの、大和先輩……まだ濡れてますけど」

滴ってはいないものの、未だに大和先輩の体に張り付いている体操服。
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