絶対的Beast
私なんて、こんなに身体中に疲れが出てきてると言うのに……。

「お疲れ様~」

疲労困憊ながらも、私はなんとか笑顔で返し、フラフラとグラウンドの方へと向かった。

私が出る競技も全部終わったし、実行委員の手伝いもこれで残すところテントやイスの撤去ぐらい。

今日一日ほんとに忙しかった~。

手伝いに集中しすぎて、自分の出るプログラムを忘れ……。

何度祐希ちゃんや友梨香ちゃんに呼びに来てもらったことか……。

「んー!!」

私はグーッと背伸びをして、体の隅々まで伸ばしきり、ゆっくりと脱力。

いままで生きてきて、こんなに疲れまくった体育祭は初めてだよ……。
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