小さな部屋で

繋がる心

朝はやはり寒い。
少し気になってその人を見ると、やはり肌寒そうにしていた。


「あの…布団、いりますか?」


一応は、私の為に布団や薬を用意してくれたんだし、感謝の気持ちのようなものだった。




「あんたバカ?俺が布団とったらあんたが寒いじゃん」



病人は大人しくしてろ、というと彼はそっぽを向いてしまった。

やはり寒そうにまるまっている。


私は不思議と、可愛いと笑ってしまいそうになった。



「ごめんなさい…でも、寒そうだし…」



< 13 / 26 >

この作品をシェア

pagetop