氷点下できみを焦がしたい


4人で遊園地に行ったあの日から、3日が経った。



生徒会の仕事が忙しくない時期だったせいもあって、永遠くんとはあまり話していない。

……というか、廊下ですれ違ったときに挨拶をして、二言くらい話しただけだ。




避けられてるわけじゃないし、避けているわけでもない。
だけど、少し気まずくて。

それはきっと永遠くんも感じていることで、私たちが交わす言葉はどこかぎこちなかった。




どうしたらいいんだろう……。
私が永遠くんを傷付けてしまった。

永遠くんに幸せに笑っていてほしいって、誰よりも思っていたはずなのに。

なのに、あんなふうに泣きそうな顔させたのが私だなんて。




「今日もちゃんと話せなかったなぁ……」



下駄箱で靴を履き替えながら、ため息をつく。

永遠くんに話しかけようと、思ってはいるんだけれど。

それでもいざ彼を目の前にすると、緊張して、申し訳なくて、永遠くんが切なそうな顔をするのが余計に苦しくて。


今日も、「生徒会今日はある?」「今日はない」「そっか」なんて会話しかできなかった。


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