身代わり婚~偽装お見合いなのに御曹司に盲愛されています~
照れ隠しのように言った私をみて「そうかな?」そう答えると大村さんは私の腰に手を当てると、店内へと足を踏み入れた。

もうこの距離間にだいぶ免疫が付いてしまった私は、心の中で小さくため息をつくと、されるがまま店内へと足を踏み入れた。

そのお店は決して大きくなく、テーブル席が6席ほどのお店だった。
柔らかな色調の店内は、緊張する必要もなさそうで私はホッと息を吐く。

窓際の冬の日差しが入る席へと案内されて、私は店の外に目を向けると、高台の上にあるようで、眼下には海が広がっていた。

「海なんですね」
「ああ、夏だとその下のビーチはたくさんの人だよ」

私にそう答えた後、目の前で完ぺきな仕草で注文をする大村さんを見ていた。
当たり前だが、この人はモテるだろう。どうしてお見合いの話なんか……。
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