身代わり婚~偽装お見合いなのに御曹司に盲愛されています~
「どうして代わりだといけないの?誰だろうが気が合えばいいじゃない」

もっともな話だが、そんなに簡単な話ではない。

「違うの。お見合い相手が御曹司で、弁護士で一流大学を出ているお姉ちゃんとして私がお見合いしたの」

そこでようやく理解した明日香は、今度は青ざめた表情をした。
「え?それって騙してるってこと……?」
核心をつかれた言葉に、私は小さく頷く。

「どうしても行かないといけないお見合いだったんのに、お姉ちゃんが逃げて……」
「お姉さんらしいわね」
何度か会ったことのある明日香は、お姉ちゃんを思い出したのが苦笑した。

「私なんかが行けば向こうから断られだろうと思ったのよ……」
うなだれるように言った私に、明日香も表情を曇らせる。

「それが全く違って同居ってこと」
「そう」
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