スーパーモテ子とメガネザル




「嘘だ…」


「嘘じゃねぇよ」


「やだぁ…」


「何が?」


「嘘だって言ってよぉ…」


「ごめん…」


「謝んなくていいから…嘘だって言って」


「それは無理…」


「どうしてよぉ…」


と泣きそうになりながら聞くと


隼人は抱きしめていた私の体を放して





「本気で…秋が好きだから…」





と寂しそうに目を細めて笑う





なんで…?


なんで私なのよっ…



イトコじゃん…




『友達以上イトコ未満』


の関係が…


ドミノ倒しのように


綺麗に崩れていく




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