見ツケテ…
友江と連絡交換するようになり、男女の関係になるまで時間はかからなかった。


すでに結婚式を終えた男と外で会うということに、友江も少なからずその先の出来事を予測していたのだろう。


俺の誘いに、友江は断らなくなっていたのだ。


一体俺のどこが良かったのか、知らず知らず友江は俺に恋心を抱いていたようだ。


これは俺にとって好都合だった。


スーツ姿しか見たことのない友江の別の顔を見ることができるのだから。


けれど最初のデートの日、俺は会えて友江に仕事着で来るように命じた。


その方が怪しまれないからという面もあったが、単純にスーツという殻を脱がせてみたかったからだ。


友江は約束通り、スーツ姿でホテルのロビーに現れた。


2人でディナーを楽しみ、少しアルコールの入った友江はほんのりと頬を赤らめていた。


キャリアウーマンの姿から、徐々に殻を脱ぎ捨てていく友江に、俺はしばしの間夢中になった。


新婚だというのに友江を抱いてから家に戻ることはしょっちゅうだった。
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