見ツケテ…
そんな、ある日のことだった。


「今日、私の家にこない?」


珍しく友江が自分の家に俺を招いたのだ。


友江の家は隣街にある一軒家だ。


家は友江の父親が建てたものだったが、両親は今出張で他県に出ていると言う。


実質、友江が一人暮らしをしている状態だった。


俺は友江に聞いた住所に1人で向かった。


バスを乗り継いで隣街で降りて、3分ほど歩く。


するとよどんだ貯水池が見えて来た。


貯水池を右へ折れて30秒ほど歩くと友江の家があった。


そう、友江の家はあの貯水池の住宅街にあったのだ。


家の前にはプランターが置かれていて、白い花が咲いていた。


玄関先も綺麗に掃除されていて、友江の几帳面さがそのまま出ているような家だった。


チャイムを鳴らすと、中から鼻歌まじりの声が聞こえてきてドアが開いた。


「やぁ」


俺は短くいい、すぐに玄関に身を滑り込ませた。
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