Half in Doubt

今も部屋で膝を抱えたまま固まっている海斗の姿を思い出す。
投票することの重大さを、昨日私たちは身をもって知った。
そして、今日の投票の時間もまた刻一刻と迫っていた。

宏太「ここは一度様子を見よう」
翔太「え、様子を見るって、どうやって」
照「誰かに投票しないと俺ら全員石になっちゃうのに、そんなことできるのか?」
宏太「俺に考えがある」

そう頷いた宏太が提案したのは、みんなが同じ得票数になるように投票する、ということだった。
自分には投票できないから、全員で話し合って一人に一票ずつ票が入るように分担を決める。

翔太「たしかにそれなら票数は全員同じになるね」
亮平「でも、同率1位ってことで全員が石にされちゃうって可能性は?」
すみれ「ルール違反ってみなされるかも......」
愁「それはないと思う。今まで俺らがやりそうなことは全部、先回りしたかのように禁止されてきただろ」

愁の言う通りだ。
ルールを破った場合は、時間内に投票しなかった場合は......。
ゲームが始まってから、事あるごとに“全員に危害が及ぶ”と釘を刺されてきた。
< 71 / 137 >

この作品をシェア

pagetop