Half in Doubt

宏太「お昼のことだけど、何かわかった人いる?」

ちらりと亮平の方を盗み見るけど、亮平は素知らぬ顔でもぐもぐと口を動かしている。
今亮平の持っている機能が知られてしまったら、絶対に裏切り者に目をつけられてしまう。
ここは私も知らないフリをしていよう、そう思った時だった。

翔太「2回目の時って、みんな誰に投票したの?」

翔太がしたその質問に、みんなの箸が止まった。

愁「なんでそれ聞くの?」
翔太「2回目の投票で犠牲者が決まったから、3回目はなかったってことでしょ?」
照「たぶん」
翔太「装置の故障だとしたら、犠牲になるはずだった人の部屋は安全ってことになるよね」
すみれ「装置は故障してない__」
翔太「え?」
すみれ「......と思う」

あ、と思った時には遅かった。
装置が作動しなかったのは亮平のおかげで、故障しているわけじゃない。
だけどそれを知っているのは私と亮平だけだ。咄嗟に言葉を濁したけど、うまくごまかせただろうか。
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