社長の溺愛にとかされて
「そもそもお互い思い合ってプレセントを探したって言うのが素敵だし」

それにな、と付け加える。

「男性の櫛は、女性の髪が伸びるたびに、髪を美しくして、
 女性の買ったチェーンは、2人のお金が溜まった時、
 新しい懐中時計を買って、2人の思いでの時間を刻む」

慎也の言葉に、ついつい慎也を凝視してしまう。

「2人の先に待っているのは、幸せな未来、そう思わないか?」

慎也の言葉に胸がきゅんとなる。

「このキーホルダーをもらった俺は、間違いなく幸せだよ、
 このキーホルダーに合う鞄探そうって、楽しみができたし、
 玲緒奈は俺といれて幸せ?」

「幸せに決まってるじゃない!」

「だったらいいじゃないか、キーホルダーもそうだけど、
 俺の事を思ってプレゼント探してくれたって思うと、
 本当に嬉しいよ、ありがとう」

慎也の言葉に、キーホルダーをプレゼントして、本当に良かったと思う。

それと同時に、慎也の気持ちが本当に嬉しくて、
慎也となら、幸せな未来が待っているのかもしれない。

胸をときめかせながら、そう感じていた。
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