社長の溺愛にとかされて
「行きたい!」

「分かった、また日曜でいいか?」

「うん!」

「車で迎えに行く、近くの駐車場は一杯かもしれないから、
 少し歩かないといけないかも知れないけど」

「そんなの全然いいよ」

「商売繁盛の神様として有名だから、
 会社の事もしっかりお祈りしておかないとな」

「えー以外、神頼みするんだ」

「もちろん、自分でどれだけやったかが重要なんだけど、
 素晴らしいスタッフと契約できるかとか、運の要素も絡んでくるし、
 俺はすごく運に恵まれていると思っている、
 そういうの、きちんと感謝するのも大切かなって」

「へえ」

単なる願掛けでないんだ。
本人の才能、努力はもちろんの事、株式上場まで会社を大きくできたのは、
確かに優秀な人が集まっているからであり、
そこをきちんと感謝するのは、慎也らしいと思う。
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