社長の溺愛にとかされて
その後もゆったりと本殿へ向かう、

子供のはしゃぐ声や、おじさんの家族を呼ぶ声などが響き、
神聖な場所と言う雰囲気は少し崩れている気がするが、
お祭りならではの雰囲気でもあるので、ま、いいかなと思う。

流石に神社で腕を組むのはと思ったので、
少し離れそうな時だけ、慎也の服をつまむのに留めた。

人込みに押された時は、さりげなく慎也が腰て手を回して、
引き寄せてくれるので、手の感覚を感じどきどきする。

自分たちの番になり、お賽銭を入れる。
私は10円だが、慎也が2000円をぽんと入れている所を見て、
ぎょっとした。

2000円、お賽銭している人初めて見た・・・

その衝撃を何とか抑えつつ、2度礼をする。
その後、ぱんぱんと手を叩き、また礼をする。

どうか慎也のゲームがヒットしますように。

しっかりとお祈りをする。

その後、また人込みをさけつつ、お目当てである、縁日へと向かった。
< 76 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop