社長の溺愛にとかされて
ゲームを作れる人を尊敬していた私にとって、
ちょっとでも携われるって事が、夢のようで本当に嬉しい。

すぐに100枚程のメールが、紙に印刷された物が用意される。
本当はもっと応募もあったらしいのだが、
同じような物や、明らかに使用不可な物は、来た段階で抜かれている。

えっと。

公園のデート、レジャーシートをひいたら、彼が遠足みたいだなとほほ笑んで、
サンドイッチのお弁当を用意すると、喜んでくれて、
その後、膝枕して・・・

うわー、最高!これゲームで見てみたいかも。

他には、高級レストランで食事して、ワイン飲んで・・・

うーん、これは定番すぎる?

他には、彼と喧嘩して、ふてくされていると、
ぬいぐるみ買ってきてくれて・・・

あ、このぬいぐるみに、「ごめんなさい」って腹話術みたいにするの、
確かにこれやられると、許しちゃうかも。

そうやって、文を読んでは、感想を赤ペンで書き込んでいく。

自分でもわくわくしているのが分かる、
自分のアイディアが作品になる、この言いようのない喜び。

ゲームする皆が喜んでくれたらいいな。

そう思いながら、テンション高く赤ペンを走らせた。
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