社長の溺愛にとかされて
「俺は彼女にいつもキュンキュンというより、どきどきさせられているからな」

「え!彼女いるんですか?」

「おう!」

「こんなに会社に寝泊りして、彼女怒られません?」

「・・・彼女も忙しいし、毎週1日は会う約束をしてるからな」

「へえ、素敵な約束ですね」

「彼女、家事が壊滅的に駄目で、あれは一つの才能だな」

「例えば?」

「掃除機でカーテン吸ったり」

「・・・・・・」

「だから、キュンキュンってより、どきどきなんだよな」

「でも彼女の事好きなんですよね」

「ギャップ萌え?って言うのかな」

「ゲームに採用します?」

そう言ってくすくす笑う。

「ま、お互い幸せなのが一番だろう」

「そうですよね」
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