太陽に抱かれて
第一章

第一話


 ――もしもあのときあのまま立ち止まっていたのならば、わたしは幸せになっていたのだろうか。
 この身を引き裂くような惨めさも憤りも、胸の内を暗く空っぽにさせるものなど、なにも、知らずにいれたのだろうか。

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