｢好きだよ、まゆり｣
｢私バレー部だったんです。中学のときからずっとバレーやっていて、バレーが強いからって理由でＳ女に入りました。彼女たちは同じバレー部のメンバーです｣


そして練習を重ね、一年でレギュラーに入れた。

同級生や一部の先輩によく思われてないのは知っていたが、大して気にしていなかった。

実力不足のひがみだととらえ、自分の生意気な態度ややや自信過剰な態度は問題にしてなかった。

今にして思えばあのときの私は少し傲慢だったのだ。

自分が正しい。

そのうち何とかなる。

そう思い込んで、自分自身の落ち度や問題からは目を逸らし続けてきた。


気づいたときには、部活のメンバーとのみぞは修復できないくらいになっていた。


｢色々ね……いじめってわけじゃないけど、部活に居づらくなることされちゃって。顧問も見て見ぬふりだし。私、自分ではうまいと思っていたけど、やっぱりバレーはチーム種目だから……仲間がいないとなにも出来ませんでした｣


私の心がもたなかった。

部活に行こうとすると体調を崩し、部室の前に立つだけで気持ち悪くなる。

そのうち学校にも行けなくなり、親と相談してバレー部をやめることにしたのだ。


今ではなんとか学校には通えている。

ほとんど通っているだけだが。


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