アンティーク
将生は、普段よりも少し気分が良く久しぶりに空を見て、ゆっくりと動く雲を眺める。

そしてその雲を目で追った後に、将生の通っているサンドウィッチ専門店に足を運んだ。

店に入ると、いつも通りのパンの美味しそうな匂いがする。

「卵サンドと苺ジャムサンド一つずつください」

将生は、サンドウィッチを注文しながら先ほどのことを考えていた。

惚れたとか、ぞういうのではないけれど、少しだけ彼女に心を許した気がする。

彼女ならレオを傷つけることもない、と思う。

「お待たせしました。いつもありがとうございます」

通い続けているせいで、店員にも顔を覚えられており、将生はそう声を掛けられながら出来立てのサンドウィッチを受け取り、再び大学へと戻った。
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