続・政略結婚は純愛のように
「っつ…!で…でも、私が…自分で気がついたわけではありません。山辺さんがおしえてくれたんです。企画一課の。」

 隆之にされるがままになりながらも、由梨は言う。

「誰かのアドバイスを素直に受け入れることができるのも、由梨の良いところだ。それから由梨の為を思って助言してくれる人が周りにいるのも由梨の強みだ。…大事にするんだよ。」

そんなことを言っている間も隆之の唇と舌は蒸気に火照った由梨の肌を吸い付くように楽しみ、辿っている。
 そして、仕上げとばかりに唇にとびきり甘くて長い口づけを施した。

「あ…。た、隆之さ…。」

 由梨は自分の体が再び隆之を求めだすのを感じて身を震わせる。
 潤んだ瞳で隆之を見上げると、あの狼の瞳と目が合った。
 彼の瞳の中にもまた、情欲の炎が灯っている。
 隆之はその瞳をわずかに細めて、真っ赤になった由梨の耳に囁いた。

「…のぼせないうちにあがろう、由梨。…体を洗ってやるよ。」
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