身長差30cm、年の差12才、この恋あり
恋って本当に難しいと思う。



聖夜みたいに自分の気持ちをストレートに伝える事は、私には出来そうもない。



「俺は美莉が好きだから、いつでも一緒にいたいし、美莉にいつも触れていたい。少しでも離れてると、不安なんだ。」



圭吾君は彼女が好きだが、そこまでの強い気持ちを持てないと言った。



「美莉は淋しがりやの癖に、それを態度に表すのが下手で、甘えてもこないから、俺がそばにいてやらないと駄目なんだ。」



聖夜は、私より私を分かっていると思う。



勝ち気で男みたいな所があるのに、涙もろくて、自分では何も出来ない。



聖夜は私の何処が好きなのだろうか。



「俺がいないと、こいつ生きていけないって思うんだ。俺が一生守ってやりたい。」



こら、何、軽くプロポーズなんかしてるのよ。



結婚は当分いいや。



聖夜はまだ笑いし、将来まで決められない。


聖夜の気持ちは凄く嬉しいけど、時間はたくさんあるから、ゆっくり進んで行こう。



「美莉の泣き虫。」



又、泣いてしまったみたい。



圭吾君がいるのに。



「聖夜ありがとう。こんな私を好きになってくれて。ずっと一緒にいようね。」



これが私の精一杯の素直な気持ち。



「すみませんが、ここ仕事場なんで続きは家に帰ってからして下さい。」



すみません。


分かってます。



外のごみもまだ片付けてないし、レジの交代もしないといけなかった。



まだ、商品の発注の仕方も教えてもらってないし、今日の売上は明日銀行に届けて、その時両替もしなくてははらない。



覚え切れません。



コンビニの仕事がこんなに大変だとは思ってもみなかった。























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