身長差30cm、年の差12才、この恋あり
暴れる私を押さえつける聖夜。



離しなさいよ。



本当は嫌がってない私を見て、聖夜がにやりと笑った。



「感じちゃった。続きは帰ってからな。」



乱れた服を整えて、シートを戻した。



本当に意地悪なんだから。



「美莉。怒ったのか。」



返事してやんない。



「ごめん。夕食に美莉の好きなキムチ焼きそば作るからさ。」



「本当嬉しい。あ、怒ってたのに。」



聖夜が吹き出して笑ってる。



まぁ、許してやるか。



キムチ焼きそばに惑わされてしまうなんて、本当に単純。



でも、これが私ですから。



信号で止まった車の中で、聖夜のほっぺにキスすると、聖夜は驚いて固まった。



聖夜、信号青ですよ。



「美莉、もう一回して。」



「続きは、家に帰ってからね。」



聖夜にさっきのお返をしてやった。



「覚えて置けよ。後で一杯お仕置きしてやるからな。」



お仕置きって、何される訳。



マンションに着くまで、ずっと妄想し続けた。


何を期待してるんだか、恥ずかし過ぎる。



ポッぺをパンパン叩いて、気持ちを引き締めた。


年下男に惑わされたら駄目だ。








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