幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
恨みっこなしってどういうことだろう。

「それだけだよ。くれぐれもこの件は内密にね。呼んで悪かったね。入井くんが待ってるだろうし早く行った方がいいよ」

はっ!

そうだった、玲音と待ち合わせしてるんだ。

「ありがとうございます!さようなら」

生徒会長は笑顔で手を振った。

私は生徒会室の扉を閉めると走って教室に行った。

教室で玲音が机に突っ伏して寝ていた。

そこ、私の席。

夕日に照らされた玲音の顔はよりカッコよく見える。

綺麗だなぁ。

見とれて玲音の頬を撫でている自分に気がついた。

私、何してるんだろ。

パッと手を離そうとすると、すぐ腕を掴まれた。

「りり」

玲音はにこっと笑っている。

ぐっ。

やられた!

絶対狸寝入りしてたんだ!!
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