幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
あ、いけない。

玲音のことすっかり放置してた。

私って考え出すと意識飛んじゃうから。

「ねえ、りり」

玲音は落ち着いた表情で前を見ていた。

一体、どこ見てるの?

「生徒会長と二人きりになるのはやめて。不安になるからさ」

そうは言われても仕事だから仕方ないよ。

察したのか玲音は頭を撫でてきた。

「なんて言われても困るよな。だからさ………キスしてよ。不安にならないおまじないとして」

おまじない?

「ほら、今まではスキンシップ的な感じだったじゃん?でも、これはそういうのじゃなくて指切り的な感じのやつだよ」

つまり約束事をするときにやる指切りの代わりってこと?

それなら指切りでもいい気が………。

あ、でもそれなら約束ってことになるしなぁ。

うーん………。

「お願い」

お願いされたら叶えたくなるじゃんか。

「……………その代わり、玲音も守ってよ?」

「もちろん」

ちゅっ。
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