幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
体育祭当日の朝、私は玲音より先に家を出た。

生徒会メンバーとしての準備と最終ミーティングがあるためだ。

まだ寝ている玲音に小さな声で

「頑張ろうね」

と言った。

音を立てないように静かに部屋を出ると急いで家を出た。

時間もギリギリになってしまった。

直接言えない分、言っておきたいもんね。

学校で鞄を開けると、メモ紙が入っていた。

こんなの入れた覚えはないけどな。

「お互い頑張ろうな!」

玲音の字だ。

私とやることが似てて笑みが溢れた。

よーし!

頑張るぞ!!
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