幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
俺のお姫様

玲音side

どうもおかしい。

さっきから、りりの姿が見当たらない。

また何かされたんじゃないのか?

嫌な予感がする。

どうせ次の競技は出ないし探すか。

俺は校舎を重点的に探した。

けど、りりの姿はない。

どこいったんだ!!

廊下に出たとき、別館の保健室の窓が開いていることに気づいた。

もしかして……!

職員室から鍵を奪い、別館へ向かった。

別館の多目的室では女子たちが楽しそうに話していた。

まさか、こいつらが犯人?

「ねえ」

「きゃっ!!玲音様……」

なぜかうっとりされ、心底面倒だと思った。

「俺の彼女に何かした?」

「してないけどー?」

言い方が怪しい。

「ほんとのこと言ってくれないと、キレるからね?」

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