夫婦蜜夜〜エリート外科医の溺愛は揺るがない〜

「元気そうで安心したわ」

このまま順調にいけば二日後に退院できることを伝えると、清山さんはパアッと明るい笑みを浮かべて喜んでくれた。

「ところで」

これから聞かれるであろう内容はなんとなく察しがつく。きっと新さんとの関係についてだ。清山さんは聞きたくてたまらないのか、興奮気味に私の手を握った。

「海堂先生と結婚するんですって? 今その話題で持ちきりよ。あのクールな海堂先生が雪名さんとだなんて! どうして言ってくれなかったのよ」

「え……!」

すでにそんな噂が広まっているの?

そんな話題が出るなんていったいどうして。

「雪名さんが救急搬送されてきた日、海堂先生ったらそれはそれはあなたをとても心配していたみたいでね、救急外来のナースによるとあんなに感情的な海堂先生は初めてだったって。それで雪名さんの左手の指輪と同じブランドの物を海堂先生もつけていたのを見てピンときたみたい」

「そ、そうですか」

そんな細かいところを見られていたなんて。

「海堂先生を狙っている看護師やドクターも多かったから、あなたたちが救急車で一緒にきた時点で怪しまれていたのかもしれないわね」

あわわわわとひとりパニックになりながら、頭を抱える。

それなのに清山さんは満面の笑顔だ。

< 103 / 120 >

この作品をシェア

pagetop