どうも、弟です。
私は何度目かの深呼吸をして、部屋のドアノブに手をかけた。
「失礼します!!!!」
ノックもせずに、勢いに任せてドアを引いた。
「…雪くんこの間は急に部屋を出て行っちゃってごめんなさいあんなに頑張ったのに今まで顔も出さずにのうのうと生きててごめんなさい本日は雪くんと仲直りさせていただきたく参りました風晴 一花と申しますどうぞよろしくお願いします!!!!」
目をつぶって、考えていたことそのままを言葉にして一気にぶちまけた。
雪くんの顔を見るのが怖くて、深々と頭を下げる。
「…………」
しかし、雪くんからの返事はいつまで経っても返ってこない。
さすがの雪くんも、これには驚いて何も言えなくなっちゃった……?
それとも私の言葉、どこかおかしかったかな!?
もしかして、何か気に障ることでも……!?
「…っ、雪くん、あの……!!!」
雪くんに嫌われるのが怖くて、すがるように顔を上げる。
「………」
私の目に、飛び込んできたのは
雪くんの姿だけじゃなかった。