どうも、弟です。
いつものように、秋くんが玄関のドアを開けてくれたので、そのままお邪魔しようとしたとき。
「……一花せんせ」
「え?」
秋くんによって、制服の袖をきゅっと握られた。
秋くん?
どうしたの……?
「……さっきの…」
「さっきの…?」
さっきのって…きっとあれだよね?
「ああ、『雪くんがうらやましい』って言ってたアレですか?」
「全部言わないでよ一花ちゃん……」
ぷしゅうう……
そんな効果音が聞こえてきそうなくらい、顔を真っ赤に染める秋くん。
知らない。
こんな秋くん、私は知らない。
初めて、好きな人のこんな顔見た……。
「その……やっぱり、忘れないで……」
「え……でもさっき、忘れてって…」