幸せだよ。
[side♛山田花子]
私が翌朝目を覚ますと電話がかかってきた。
その着信は娘。咲からだった。
「もしもし?咲?こんな朝早くからどうしたの?」
「あ、朝早くにすみません。咲様のお母様ですか?」
帰ってきた声は咲じゃなかった。
私は焦った。咲になんかあったのか。
焦った。
すると予想外なことが帰ってきた
「そうですけど。咲になにか?」
「あ、はい。咲様は昨日の夜。お亡くなりになりました。」
最初は冗談かと思った。
「は?何言ってるんですかあなたはあなた誰なんですか?私の娘が死んだ?なわけ。」
「お母様。私は港病院の医者をしております。俵和夫と申します。お子様は看護婦が面倒を見ていますので急いで病院まで起こし下さい。」
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