愛は惜しみなく与う③

「あたしは、サトルに人生を潰された。家族もバラバラ。あたしの未来なんて光さえなくなった。それは何があっても変えれることじゃないし、他人にとやかく言われる筋合いもない。

紗羅ちゃんが何を聞いたか分からんけど、あたしはサトルに何もしてないし、ちゃんと話した事もないし……
目を合わせて話したのは、殺してやろうとあいつを探し回って見つけた時だけやで」



苦しい
投げやりに話してしまう
驚く紗羅ちゃんを哀れみの目で見る。


「あた、あたし……せっかく杏ちゃんと友達になれて嬉しかったのに!!ごめんなさい……恋に溺れてたの…どうしても、好きだから、サトルにまた会いたかったの!!」


これが紗羅ちゃんの素直な気持ち
心の底から出た言葉


それが聞けたらいい


恋愛は人をおかしくするとは、よく聞く話。



「最初から騙されてなかったって分かったから、それだけ救いやわ」


紗羅ちゃんを見て笑った


ごめんなさい…

そうまた泣き叫んでしまって、話せる状況じゃなくなってしまう。
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