黒と白の境界線〜心理学者の華麗な事件簿〜
ミステリー小説についてしばらく話した後、京は駿河雅彦のカウンセリングを行った。駿河雅彦は、六ヶ月以上様々な出来事や活動に対して不安や心配を抱えているそうだ。

「全般性不安障害ですね。お薬をお出ししておきます。しばらくカウンセリングを続けましょう」

京がそう言うと、「はい。ありがとうございます」と駿河雅彦は頭を下げる。

次回のカウンセリングの日を決め、京と遼河は駿河雅彦の豪邸を後にした。もうすでにお昼だ。

「お腹空きましたね。どこかで食べて行きませんか?」

「そうね。近くにお店はあるかしら」

遼河の提案に京は賛成し、近くにあったレストランで昼食を取ることになった。



レストランは新しくできたばかりのようで、店内は多くの人で賑わっている。

「うわ〜!綺麗ですね。おしゃれだ」

キョロキョロとレストランの中を見て遼河が言う。すぐに席に案内され、それぞれ注文をした。

「レストランで食べるの、久しぶりです」

「たまにはこういうのもいいわね」
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