冷徹社長の初恋
定時を過ぎた頃、職員室にもどって仕事をしていると、電話がなり響いた。
この時間の電話は、子ども達に何かあったのかと思ってしまう。

近くにいた副校長が受話器をとる。
しばらくすると、なぜか怪訝そうな顔をした。
職員室にはまだ数人の教師が残っており、何かあったのかと、副校長を見やる。
私もそのうちの一人だった。


「えっと……先日の見学で、何か問題でもありましたか?」

副校長の言葉に、もどってきていた川原先生が顔を上げて、私と目を合わせる。

「川原先生、見学って……」

「僕達のこと……なのかな?」



「えっ?町田ですか?わかりました。お待ちください」

えっ?……私?

「町田先生、ちょっと来てください」

川原先生ともう一度目を合わせて、副校長の元へ向かった。

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