冷徹社長の初恋
今日も春日さんは、車で来校していた。先日は外車だったけど、今日は春日さんの会社の高級車だった。

「春日さん、今日は先日と車が違うんですね」

「ああ。仕事絡みだからな。自社の車にしておいた。プライベートな時は、他社の車に乗ることも多いな」

「やっぱり、車はお好きですか?」

「ああ、もちろん。さあ絲、乗って」

前回同様に、ドアを開けてくれた。春日さんはいろんな場面でこうやって、さりげなくドアを開けてくれたり、手を添えてくれたりする。慣れない私は、ドキドキしてしまうけど、きっと、立場のある春日さんにとっては、こうやってエスコートするのはあたりまえの習慣になっているんだと思う。

「ありがとうございます」

春日さんも運転席に乗るのを待って、行き先を尋ねた。

「今日はまず、授業をら見せてもらったお礼と、仕事上がりで疲れている絲をゆっくりさせてやりたいから、落ち着くところへ行く」

「えっ?大丈夫ですよ。そんなお礼なんて……」

「いや、俺が連れて行きたいんだ。かまわないか?」

そんなふうに言われたら、断れない……

「はい。ありがとうございます」


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