冷徹社長の初恋
「申し訳ございません。私の指導が至らなくて。お怪我はないですか?」

山田君に怪我がないことを見て、すぐに社長さんに謝罪した。

「山田君、あなたはどうすべきなの?」

と、山田君に問いかける。

「ご、ごめんなさい」

やんちゃとはいえ、根は素直な子で、すぐさま謝罪の言葉を口にした。

「山田君、謝る時は具体的によ」

「う、うん。
走ってぶつかってしまって、ごめんなさい」

そんなやりとりを、社長さんは顔色一つ変えないで見ていた。
横にいた今井さんなんか、顔を引きつらせていた。


「社長、そんなに厳つい顔をしていると、勇気を出して謝った子が萎縮しちゃいますよ」

思った通り、社長さんだったんだ。
おそらくら秘書さんが、社長さんと山田君に近づき、声をかけた。

「ああ、悪い。怪我はなかったか?俺は大丈夫だから、次からは気をつけるんだぞ」

「は、はい」

返事をして頭を下げると、山田君はお手洗いに向かった。

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