続・カメレオン王子とひとりぼっちの小鳥ちゃん

 ☆琴梨side☆


礼音くんと一緒に暮らしたアパートを
出て行ったのは昨日のこと。



今日は仕事終わりに、
自分の荷物を取りにアパートに来た。



礼音くんが帰ってくるのは、早くても8時すぎ。



あと2時間、
それまでに荷物をまとめなきゃな。



テレビ台の上に置いてある写真たて。



幸せオーラに包まれている
私と礼音くんの写真。



お揃いのスカイブルーコーデで、
お互い一緒のヘアピンをつけて、
ハリセンボンの水槽の前で笑いあっている。



この頃は、礼音くんにプロポーズされて、
一生私の隣にいてくれるんだと思って、
幸せいっぱいだった。



あの日からまだ、
3か月ちょっとしかたっていないのに……



私は、
寝室にあるウォークインクローゼットに入り、
自分の服をバックに詰め込んだ。



これって……



礼音くんの洋服が吊るされた下のスペースに、
大きな手提げバックが置かれていた。



荷物がパンパンにつめてあり、
その上に、
旅行の本とホテルのパンフレットが
置いてあった。




明日だったな……

一緒に旅行に行く予定だったのは……




荷物を詰めてあるってことは……
昨日一緒だった人と、
一緒に行くんだろうな……



私は泣きそうになるのをぐっとこらえて、
自分の服の入ったバックを持って、
リビングに逃げこんだ。

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