続・カメレオン王子とひとりぼっちの小鳥ちゃん
え?
「エアコンで部屋が温まるまで、
毛布かけておけよ。
これ、紅茶な。
ミルクと砂糖、入れておいたから」
「あ……ありがとう」
相変わらず
微笑を一つも見せてくれない礼音くん。
礼音くんが入れてくれた紅茶を、一口飲んだ。
私の好きな甘さにしてくれてあって、
嬉しくて涙が出そうになる。
「琴梨……俺のこと……どう思ってる?」
「え?」
「お前さ、俺のために無理してたんだな。
人の顔色うかがって、カメレオンになる辛さは、
俺が一番わかってるつもりだった。
それなのにさ、
琴梨に、そんなことさせてたなんて……」
「礼音くんは何も悪くないよ。
ただ私が……
礼音くんに嫌われたくなくて……
礼音くんが喜ぶことばかりしていたから……
でも……
いつまで演じ続ければいいのかなって思ったら……
苦しくなってきちゃった……」
「俺さ、
琴梨が隣で笑っていてくれれば、
それだけでいい。
メガネだろうが、
今みたいな格好してようが構わない」
「こんな私が、
礼音くんの隣を歩いていたら、
恥ずかしいでしょ?」
「なんで?
琴梨は琴梨だろ?
今のままで、充分かわいいからさ。
でも、一つだけお願いしてもいいか?」