続・カメレオン王子とひとりぼっちの小鳥ちゃん
礼音くんはそう言うと、
棚に置いてあった
ラインストーンがちりばめられたヘアピンで、
私の前髪をとめてくれた。
「目は隠さないで。
俺さ、リスみたいに真ん丸な琴梨の瞳が、
大好きだからさ」
こんな私でもいいと言ってくれた
礼音くんの言葉が嬉しくて、
瞳に涙が溢れてくる。
礼音くんは私の頬を両手で包むと、
親指でそっと、涙をぬぐってくれた。
「琴梨、泣かないの。
琴梨が泣いているのを見ちゃうと、
俺も辛くなるから。な。」
私は涙が止まらぬまま、
礼音くんを見つめて微笑んだ。
礼音くんの真剣な眼差しが、
私の瞳をとらえて離さない。
もっと礼音くんに見つめて欲しいと
思えば思うほど、
二人の距離がゆっくりと近づいていく。
そして私はゆっくりと、瞳を閉じた。