金魚占い ○°・。君だけ専用・。○.
「上手っ!!蒼斗…歩けたね(笑)」

「ほら、もう…ランタンに火が灯るよ。」

広斗は私と蒼斗を見て微笑んだ。

「あっ……ホント、綺麗。夜楽祭りが始まる………。」

彼は、息子をヒョイッと腕に抱くと…私の横を向いた髪飾りを直した。

ママから貰った夕顔模様の浴衣と髪飾り。

広斗は、蒼斗に頬擦りすると…ワキを抱えてくすぐった。

オレンジ色のランタンの光に、くすぐったそうにキャッキャっと声を上げる蒼斗の瞳が…


一瞬………瑠璃色に光って見えたような…?


   どうか…
       瑠璃の魂をもう一度…


100年分の想いは……きっと届く。

何度でも、何百回…何万回…

    君に、会えますように。


強い想いは奇跡を超えて…軌跡に変わる。

これから先にあるかもしれない不安や悲しみや苦しみも…越えればいつか歩いて来た道になる。
 

信じて歩ける自分がいるのだけは、確か。

ハッピーエンドはきっと…そんな先にある
はずだよね。


 瑠璃………

  私は君のハッピーエンドを信じるよ。



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