金魚占い ○°・。君だけ専用・。○.
「すご〜い。お母さんが、占い師さんなんだぁ。
で……、瑠璃君が店番………。」

「まぁ〜うん。そんなとこかな。」

「店番っ??(笑)
お客に向かって、誰?!なんて聞く店員…瑠璃君だけだよぉ〜。」

「(笑)失礼しました…お客様。

瑠璃でいいよ。母さん以外には、そう呼ばれてる
。」

「お母さんは? 何て呼ぶの?」

「 うーーーーーん。 瑠璃ちゃん。」

「ーーーー(笑)!! 可愛いっ。」


なんだろう…

すごく久しぶりに笑った気がする。

気がする…じゃなくて、

本当に久しぶりに笑った。

私、まだ笑い方を忘れてなかった…。

笑っちゃいけない…

一生…笑うなんてしちゃいけない。

そう思っていたのに…

まだ、笑い方を覚えていたことにホッとしたりする。

心が……

泣いていた心が……少しだけ温まる。


「可愛いっ?!  そっ?!(笑)
で、金魚占いするために…この店に?」

「あ…うん、ていうか 気になって…。
それに…素敵な店だったから。」

「(笑)ステキ? この店?
半分潰れかかってるボロ店だよ。(笑)
それに…今日はオーナー、留守だからな…。」

「そっか…それじゃ 仕方ないね。
それに……カップルじゃないし……。」

「僕で良ければ…占おうか。

菜乃ちゃんの、明日。

ちょっと先の……未来。」




< 23 / 160 >

この作品をシェア

pagetop